色々な海外のTalkboxerに使用しているパワーアンプは何かと聞くと、スピーカー出力を備えたギターアンプを使用している人が多いですがRogerの音にならないと言う人も多い様です。ギターアンプは、トーン・コントロールで音色の微調整もでき便利なのですが、コンボタイプやヘッドアンプでは大き過ぎます。また、Talkboxの音色で大事なのがヴォーカリストと同様に音の緩やかな立ち上がり(少し遅めのアタック・タイム)です。ギター用途が前提と言うこともあり大半のギターアンプのプリアンプは、ソリッドステートのモデルでもゲインを上げるに比例してコンプレッションがかかった音色(アタックが固くペキペキな音)になる傾向があり、製品によってはクリーン・ゲインでもかなり歪みます。
100W対応のコンプレッションドライバをドライブするには、やはりパワーアンプは100Wクラス(インピーダンスのマッチングも重要)が理想的です。低パワーのアンプでは、コンプレッションドライバをフルでドライブ(本来の音が得られない)することができませんが、100Wクラスのパワーアンプであれば小さい音量でも十分にコンプレッションドライバをドライブできるので自宅での練習にも最適です。
これらを踏まえTalkboxに最適なパワーアンプの条件を上げると、小型、100W(8オーム)対応、トーン・コントロール、原音に忠実で低歪みなプリアンプ、フラットな周波数特性です。